ハッピー・レポート

ハッピー・レポートは社員の“声”から生まれ、今では弊社に欠かせない「接客マインド醸成のしくみ」となっています。
毎日のようにお客さまから寄せられる「ありがとう」をハッピー・レポートとして共有し、特に感動的なエピソードは年間表彰 「お客さまからのありがとう大賞」で表彰しています。
ここでは、その誕生の背景から現在の運用体制までを簡単にご紹介します。

きっかけは、3.11

2011年3月11日、東日本全域を恐怖と混乱に陥れた大震災が発生しました。東北地方を中心に甚大な被害が生じましたが、弊社が店舗を展開する地域では直接的な被害は比較的少なく済みました。それでも余震や計画停電が相次ぎ、お客さまの来店が大幅に減少する日々が続きました。

この状況下で社員は「自分はこのまま店にいてよいのだろうか」と葛藤し、実際に被災地へボランティアに向かうスタッフも現れました。しかし、厳しい環境下でもご来店くださるお客さまがいる以上、パートナー企業からお預かりしている大切な店舗を空けるわけにはいきませんでした。

  

 

売場でも出来ることがある!

「店舗にいながら支援できることは何か」を考え、立ち上げたのが〈ハッピー・レポート募金〉です。

1.ご来店くださったお客さまを全力でおもてなしし、必ず笑顔でお帰りいただく

2.「ありがとう」の言葉を頂戴したエピソードを社内で共有する

3.その1件につき1,000円を、いち早く被災地支援に取り組んでいた チーム BEAMS を通じて寄付する

こうして「自分たちのおもてなしが被災地支援につながる活動」としてハッピー・レポートがスタートしました。

接客マインドを育む仕組みへ

初期運用
店舗のPCから本社(事務局)へメール投稿 → 事務局が全店に転送。
投稿件数をカウントし、寄付額を算定して送金。

 冊子化と表彰制度への連動
毎月寄せられる膨大なレポートの中から優秀事例を選定し、上長や事務局の解説付きで冊子にまとめ各店舗へ配布。2010年に始まった社員大会 〈YEAR CONVENTION〉の「お客さまからのありがとう賞」選考資料として活用。

デジタル化
店舗数増加・働き方多様化に伴い、スマホ投稿へ移行。
冊子で共有していた内容を社内ポータルに掲載し、PC・スマホで閲覧可能に。

寄付先の変更(2021年〜)
東日本大震災からの復興が進んだこと、新型コロナウイルス禍における社会課題を受け、寄付先を「東京いのちの電話」へ変更。

リアルタイム共有へ(2025年〜)
投稿へのタイムリーなリアクションと全スタッフへの閲覧容易化を目的に、2024年秋導入の社内コミュニケーションプラットフォーム 〈TUNAG〉 上での投稿・共有へ刷新。

ハッピー・レポートは誕生から10年以上を経たいまも、弊社の人材育成の柱の一つとして進化を続けています。これからも社員一人ひとりの“おもてなしの心”を高める仕組みとして、さらに活性化を図ってまいります。

 

 

ありがとう大賞のご紹介