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ハッピーエピソード

「モノを売るな、人柄を売れ!」

ワンスアラウンド株式会社

取締役 佐藤 梨枝子

佐藤 梨枝子

ハッピーエピソード 【vol.64】

モノを売るな!人柄を売れ!」
ー価値体験をお持ち帰りいただくー

皆様は自分の「ウリ」は何か?と聞かれたら何と答えますか?

私が若い頃に、その質問を受けたときに自己肯定感が低いのか、何も考えずに過ごしてきたからなのか、答えることが出来ませんでした。
その時に「貴方と仲が良い友人や同僚は貴方のどこが良くてつきあってくれるんだろうね?」との問いに「そうか!」と、いつも周りから言われる『貴方って〇〇だから話しやすいんだよね』という言葉を思い出しました。
その〇〇が私の「ウリ」なんだ!と気づいたのです。

確かに顧客さま(ファン)が多いスタッフ達は、自分のキャラクターを良く活かした接客をしています。
今回は、そんなスタッフ達が頂いたお客様からの「ありがとう」をご紹介したいと思います。

■「気配り名人」Tさんが生んだエピソード


5年以上前にご購入された、アウトドアブランドのアウターの修理依頼にご来店されたお客様がいらっしゃいました。


修理にはご購入履歴が必要となるものの、あいにく証明できるものがありませんでした。
しかし、せっかく永くご愛用頂いたアウター修理をお断りするのが心苦しく「ご期待に沿えないかもしれませんが」と前置きをして、修理担当に相談してみることをお伝えしました。


その間にお客様のご趣味の登山やボルダリングの話などで大いに盛り上がりました。
「今度、登山仲間に入らないか?」というお誘いまでしてくださいました(笑)。


翌日、修理担当に確認すると、やはり修理を承ることは出来ませんでした。
しかし「何か良い方法はないものか?」と相談すると、代替案として複数ご教示頂いたので、そのことをお客様にお伝えしました。
自分の出勤日にご来店されるとのことでしたが、休憩などの不在時に備えて、お客様のアウターを丁寧に梱包し、周りのスタッフにもお客様情報を共有しておきました。


タイミング良く自分がいる時間にご来店され、声を掛けてくださりお話することができました。
修理の件を謝罪しましたが、それどころか今回の対応をすごく喜んでくださり、出先からお土産まで用意され御礼を言われました。長期間、当ブランドをご利用されなかったお客様でしたがこれをきっかけにまたご縁が繋がると嬉しいです。


アウトレット業態の大型店舗でリーダー職に就いているTさん。忙しい立場でありながらも徹底したお客様ファーストの接客スタイルを貫いています。
お客様は要望を叶えてくれるか否かでは無く、自分の為に何をしてくれたのか?というプロセスを見てくださっているのだと思います。
いつも四方に気配りできるTさんは「モノ」ではなく「人柄」を売った事例だと思います!



■お洒落でダンディなんだけど少しとぼけたS店長のエピソード


ある日、お客様から以下のアンケートが届きました。

M店のS店長さんは たまに的外れなアイテムを紹介 してくれたりもしますが(笑) 気さくで話しやすい接客が魅力で 試着も遠慮なくお願いできるので服選びが楽しくなります。
なので、同ブランドの他店にも見に行くことはありますが、このブランドで服を買うときは必ずM店のS店長と決めています。



【上司からのコメント】


お客様のコメントからもSさんの人となりが想像できて思わず笑顔になってしまいます。
ヒゲ面でダンディな見た目とは裏腹に、とにかくどんなお客様にも丁寧親切で腰が低く実直。
先日、マネキンが掛けていたバッグが落ちて、拾おうとしたお客様とそれを手伝おうとしたSさんが互いに腰が低くなっていく姿にお客様も思わず苦笑。
その様子に気づかず真剣に腰を屈め続けバッグを取ろうとしていたSさんの姿に周りのお客様も思わずにっこりしていた場面がありました。
何だか空気が温かいんです。
周りをハッピーな空気にしてくれるSさんの魅力を私は解明中ですが、お客様のハートを鷲掴みしている事は間違い無いです!!


もはや“声掛けは時代遅れ!?
「何かお探しですか?」が客に嫌われるワケ

先日、ニュースアプリにこんなタイトルの記事が出ていました。

“声掛けが時代遅れなのでは無く、“声掛け”の質を変えていかなければいけない時代なのだと思います。

モノを売ろうとすると、どうしてもスタッフの声掛けに「買わされる・・・」という圧を感じてお客様は早々に退店してしまいます。
しかし、昨今言われている「体験価値」をお持ち帰り頂きたいという意識に変革すれば、お客様に心おきなく、ゆっくり見て頂きたいという気持ちが芽生え、“声掛けのタイミング”が変化します。
「モノ」を売らずに自分の「人柄」を売ろうとしたら“声掛けの言葉”も別の言葉に変わります。

そして今回の事例のように、スタッフそれぞれのウリ(人柄)を最大限に発揮して“一人一人のお客様に合わせた居心地の良い時間”をお過ごしいただくことではないでしょうか。




最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも現場から届いたお客様の「ありがとう」を
ご紹介してまいります。

佐藤 梨枝子
佐藤 梨枝子
ワンスアラウンド株式会社 取締役

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