ハッピーエピソード

電話応対でいただいたお客様からの「ありがとう」

ワンスアラウンド株式会社

取締役 佐藤 梨枝子

佐藤 梨枝子

現場マガジン 【vol.201】

電話応対でいただいたお客様からの「ありがとう」
ー電話応対は重要な接客スキルー

「ネットで商品を見て店頭で買う」ウェブルーミングが当たり前になってきました。
そのため、来店前に在庫の確認を行い、取り置きや取り寄せをする問い合わせの電話も非常に多くなっています。
そう考えるとファーストコンタクトである電話での応対は、対面接客同様に重要な接客プロセスの一つと言えるでしょう。
今回のハッピーエピソードはそんな電話応対で生まれたお客様からの「ありがとう」をご紹介致します。
表情が見えないお客様の心配や不安をそれぞれの応対で解決し、ご満足いただいた事例です。

■電話で購入方法のご提案をしたN店長

閉店間際にオンラインを見て電話でサンダルの在庫の問い合わせがありました。
お話を伺うと「何処の店舗を探してもサイズが無かった」という状況です。
在庫を確認後、折り返しお電話をするお約束で切電しました。
確認したところ自店の在庫も取り置き分しかありませんでした。


本来なら他店をご紹介するのがスムーズな対応だと思いましたが、折り返しを待つお客様の気持ちを想像し、あらかじめ代済み客注対応で商品を確保した上でお客様に代引き購入のご提案の連絡をしました。


大切にした事は、
できる限りお客様のご要望に寄り添う。
お客様に極力負担をかけない。

この2点でした。


数日後、代引き対応に関するクレジット決済時の変更があり、その旨をお伝えする為に再度ご連絡しました。


無事に商品がご用意でき、その後商品発送前のご連絡を次長のHさんが対応しました。


改めて、送り先・代金の確認・指定の時間帯日付、楽天ポイントのナンバーをお伺いし、ご住所の確認をしたところ、Hさんが知っているエリアだったので「近くの〇〇浜辺に行く時もちょうど良さそうですね!」と一言二言会話しました。


数日後、カスタマーセンターに、その時の対応に関するお褒めの電話が入り、店ポストにはお客様からメッセージ付きの飴ちゃんが投函されていました!!


改めてお礼の電話をすると
「親切迅速に対応頂き気持ちの良い買い物が出来た。サンダルを見ると対応下さった際の温かい気持ちが今でも想い返されニッコリしています」と話して下さいました。
物を介して人と繋がる事の素晴らしさをお客様から改めて教えて頂けたエピソードでした。



後日、カスタマーセンターの担当の方からご連絡を頂いた際には「聴いているこちらが恥ずかしくなるくらいの熱量でした(笑)」と仰っていたほど、感激されていたそうです。

この電話応対でのキーポイントは
在庫を探しているお客様の状況を想像し
「お客様のご要望に応える」「お客様に負担を掛けない」
この2つを念頭に最善の方法をご提案できたことです。

更に「商品を購入する」までと、「商品がお手元に着く」までの工程の中で、状況と確認の電話を数回行い、お客様を不安にさせない応対が出来たことだと思います。

購入方法が多様化している現在ならではの商品確保の方法を提案できた好事例でした。


■ご高齢のお客様に安心を与えたKさんの応対


息子さんがお母様のために店舗受け取りサービスで商品を注文してくださったという高齢のお客様から相談のお電話がありました。


「息子が入院しちゃって。受け取りとか色々どうしたらいいか、わからなくて息子からお店に電話すれば皆さん親切丁寧だから教えてくれるよと言われて」

とお電話をくださいました。


商品は店舗に届いており、店舗保管があと2日間になる旨をお伝えし、ご来店して頂けそうな日をお伺いしましたが高齢だからいつ行けるかわからないとの事でした。


息子さんからのプレゼントだとするとお母様にご来店頂き、お代金を頂くというのも息子さんの気持ちを考えると少し違う気もしたので、
「今回はキャンセルという形にして息子さんが退院した時に再度ご注文いただくというのはいかがでしょうか?」と提案させて頂きました。


「キャンセルは申し訳ないと思っていたけれど、そう言ってもらえるのなら今回はキャンセルさせてもらいます。お店に電話して良かったわ。息子が言ってたようにこちらの方々は親切なんですね。ありがとう」と言って頂けました。


お母様のために商品を取り寄せた息子様のお気持ちと、そんな息子様が入院してしまい、心細さを感じながら電話を掛けてくださった高齢のお母様。

私はこのエピソードを読んだときに目頭が熱くなりました。

担当してくださったKさんは、不安だったお母様のお気持ちに寄り添い、尚且つ、息子様の思いを無駄にしない最高の提案が出来たと思います。
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一人一人のお客様の背景には、本当に様々なドラマがあります。
目には見えないそのお客様の背景を想像し、少しでもお客様の真のご要望に気づき、より良い方法をご提案するのが私達販売員の役割だと思います。

電話応対は、特に新入社員にとっては苦手意識を持っている人が多いようですが、お客様の言葉に耳を傾け、真のご要望を引き出して解決に導く重要な接客スキルの一つだと思います。
お店とのファーストコンタクトとなることの多い電話応対を更にホスピタリティマインドで磨いていきましょう!




最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも現場から届いたお客様の「ありがとう」を
ご紹介してまいります。

佐藤 梨枝子
佐藤 梨枝子
ワンスアラウンド株式会社 取締役

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